今までは、人工大理石の「知識・セレクト基準・注意点」についてご説明してきました。
今回は、今般ホットであり敏感なところでもある「値上げ・値上げ・値上げ」テーマについて触れていきたいと思います。
人工大理石は、令和4年から令和5年7月まで平均4回の値上げが立て続けて起きました。
そこで疑問点が、弊社は1回の値上げのみで済んでおります。人工大理石業界の平均値の70%を下回っております。
何かおかしいと思いませんか?
建材を含め、世の中に回る全材料は輸入材料が大半を占めているため、「人件費・為替・原材料・デリバリー」など
概ね4つの影響を受けやすいです。
特に「為替やデリバリー」は、企業の製造拠点によって競争力を大きく左右するので、今般では大事な改善ポイントでもあります。
さて、気づきました?!?!?!
「為替やデリバリー」は、簡単に改善できません。理由は、①為替は各国の経済政策・財政状況などの指標によって変動するので、
コントロール不可、②デリバリーは工場拠点を移管や新設しないといけない、ましてやグローバル販売の場合は全域を賄うことは現実的に無理になります。
ここで人工大理石メーカーの製造拠点や為替を考えると下記のようにまとまります。
もくじ
◇人工大理石メーカー製造拠点:韓国・その他
・弊社は、韓国で製造し日本に持ってくるので、輸出費用やリードタイムが他社と比べられないほど、対応が早い。
・他社は、韓国以外の国から日本までの輸出費用や数ヵ月以上のリードタイムがかかるので、材料を高く販売するしかない構造。
◇決済手段(為替変動分適用):ドル建て・円建て
・弊社は、ビジネス当初から現在に至るまで為替変動分適用なしにて円建にて対応。
・他社は、「ドル建て・円建て決済+為替変動分上乗せ」にて取引
人工大理石は日本のメーカーがないため、基本海外輸入品になります。
そこで基本取引決済条件は、ドル建てが一般的になります。ここで他社と弊社の取り組みの違いが明らかになるため、
弊社としては平均4回値上げではなく、1回値上げを実施してきました。
現在の材料価格動向をみるとグレードに寄りますが、他社対比30%以上もスタロンが安くなっているのが実態です。
これから来る下期ですが、ドル建て決済企業からするとさらなる円安・ドル高の影響により海外輸入材は
軒並み追加値上げ実施が見込まれております。
そうなると他社材料対比、グレードによって40%以上安くなる可能性も出てくると思います。
ここで、賢い消費を行うために提案ですが、
果たして30~40%をもっと払って購入するほど、他社材料が魅力的なのか?を考察する必要があると思います。
選択は、業者ではなく皆様が行うものなので、しっかり情報をキャッチする必要があります。
前回同様になりますが、再度アクリル系人工大理石製品を適切な価格で選ぶためのポイントについてご説明します。
1.直接メーカーやメーカー代理店にコンタクト(メールや電話)し、製品情報収集。
2.メーカー及びメーカー代理店から直接完成品購入・施工ができるかを確認 ※弊社は可能です。
3.完成品の場合は、天板(板材)と下台を分離して価格を割り出し、価格が納得できる水準なのかを判断。
→製品グレードによりますが、他社と比べ10~30%安くなっております。価格の納得いかない場合は、弊社にお問い合わせください。