今回は、「大理石・人造大理石・人工大理石」の使用時に起こり得る欠け・破損・シミのメンテナンス可否(☆☆☆☆☆)も含めて
シンプルに説明していきたいと思います。
もくじ
◇大理石
・欠けや破損が起きた場合、メンテナンス不可
(理由) 天然石のため、石材ごと微妙に色が異なる。その故、同色の接着材は存在しなく補修が難しい。
経年劣化による割れる可能性や変色しやすさ等、総合的に使い勝手が悪い。反面、天然石ならではの意匠性は高い。
・意匠性:高い(★★★★★)
・メンテナンス性:低い(☆☆☆☆☆)
・変色:やや高い(★★★★☆)
◇人造大理石(クオーツストーン)
・欠けや破損が起きても限定的な範囲であれば、メンテナンスのみ可能
(理由) 水晶を主成分とする天然石を砕石し、色付けした後、ポリマー樹脂(廉価)でケミカル的に固めた製品。つまり、天然石同様。
そのため、 欠けた場合は、化学混合物を填めたりして補修可能。割れた場合は、メンテナンス不可能。
その他、紫外線(UV)に弱く、黄ばみやすい。
・意匠性:高い(★★★★★)
・メンテナンス性:低い(★☆☆☆☆)
・変色:やや高い(★★★★☆)
◇人工大理石(アクリル系人工大理石)
・欠けや破損があっても、メンテナンス可能
(理由) 30%のMMA(メチルメタクリレート)主成分と水酸化ナトリウムをケミカル的に固めた製品。
アクリル人工大理石の主成分MMAは、クオーツ主成分のポリマー樹脂(廉価)と比べ、原料が高価。
破損や欠けが生じた場合、専用接着剤で修復可能。
・意匠性:やや高い(★★★★☆)
・メンテナンス性:高い(★★★★★)
・変色:低い(☆☆☆☆☆)
使用すると必ず起きてくる「欠けや破損」。
末永く使いたいのであれば、メンテナンスの自由度が高い「アクリル系人工大理石」をお勧めします。
その他、衛生管理や価格面の両方も重視したい方にも「アクリル系人工大理石」がお勧めです。
※注意:ポリ人工大理石は、粗原料組成から欠けや破損の修復が難しく、黄ばみやすい素材になります。
そのため、廉価材料やそれなりの意匠性をお求めの方以外にはお勧めできません。
また、「大理石・クオーツ・人工大理石」は、アルカリ性と酸性に弱いため、そのような環境でのご使用はお控えください。
※弊社は、ポリ人工大理石の製造・販売は行っておりません。
前回同様になりますが、再度アクリル系人工大理石製品を適切な価格で選ぶためのポイントについてご説明します。
1.直接メーカーやメーカー代理店にコンタクト(メールや電話)し、製品情報収集。
2.メーカー及びメーカー代理店から直接完成品購入・施工ができるかを確認 ※弊社は可能です。
3.完成品の場合は、天板(板材)と下台を分離して価格を割り出し、価格が納得できる水準なのかを判断。
→製品グレードによりますが、他社と比べ10~30%安くなっております。価格の納得いかない場合は、弊社にお問い合わせください。